[料理の宿/料理民宿][丹南エリア/南条郡南越前町]
うみの宿
体に優しく美味しい
うみの宿
さへい
お店の情報☏ 0778-48-2738
体に優しく美味しい
日本ならではの食文化。
南越前町(旧河野村)では特色ある魚食文化から独自の調理法や保存法による発酵食が今に残っている。この地域で発酵食を代表する存在といえば「へしこ」だ。『うみの宿 さへい』のへしこづくりは祖父から義母、夫へと伝わり、現在は女将の清美さんが担当。材料は鯖、ぬか、塩、米麹、唐辛子のみ。名物「へしこ寿し」はへしこを塩抜きし三杯酢に漬けた後、炊いたご飯を挟んで丸ごとアブラギリの葉で包み重石をして発酵させる(要問い合わせ)。心を込めて作った料理の数々を南越前町の風土とともに味わってほしい。
Editor's check!
先人の英知のたまもの、発酵膳。
鯖のへしこをメインに約12種類の発酵食を中心とした豪華な「へしこと発酵膳」は事前予約で対応。地元食材を使用し、丁寧に手作りしたものばかりが並ぶ。鯖のへしこは、有機栽培のピロール米のぬかを使用し減塩でつけたものを用意。香ばしくあぶったものと、甘麹で軽く漬け込んだものの2通りの味で楽しめる。デザートにはへしこのシフォンケーキも登場。
郷土料理の伝承と発信に取り組む。
女将の清美さんは、シンプルながら熟成された味わいを生むへしこの魅力を伝えたいと毎年へしこづくり教室を開催。清美さんの想いに賛同した人たちが集まり活動を続けている。「体にも良くて、しかも美味しい。代々受け継がれてきた私たちの郷土料理をもっと広く知ってもらいたい。けれど残念ながら、担い手が減ってきています。少しでも次の世代へつなげる力になれたら」。