2021.12.16
アウタービューティー

【かずのすけの美容塾】
乾燥肌の原因と対策を知って、しっとり美肌をキープ♪


イラスト/サキザキナリ
イラスト/サキザキナリ
冬の乾燥は避けられない!
優しい洗浄を心がけて。
冬に乾燥しやすくなるのは、気温が下がることで空気中の水分量が減ってしまうからです。同じ湿度でも、気温の高い夏より低い冬の方が空気中の水分量は少ないため、お肌の水分が蒸発しやすくなります。しかも暖房設備のせいで湿度はさらに低下。根本的な対策は「できるだけ湿度を高く維持する」ことですが、福井は冬でも比較的湿度が下がりにくいのでスキンケアでの対策の方が効果的かもしれませんね。
お肌の乾燥対策の一つは「保湿力の高い化粧品に変える」ことだと思います。ただ、保湿力を重視したスキンケア化粧品は少々高価なものも多いので、おススメは「洗顔料やボディソープの洗浄力を抑える」こと。夏場は皮脂量が盛んですが、冬場は比較的減るため、気温が高いときと同じ洗顔料やボディソープを使っているとそれだけでも乾燥しやすくなってしまいます。身体は元から皮脂量が少ないこともあり、冬場は特に優しく洗浄した方が良いです。お肌に優しいソープ類は入手が難しいですが、ドラッグストアでも買える赤ちゃん用の「ベビーソープ」などは概ね優しい洗浄力なので手に入れやすいと思います。洗浄後にお肌が突っ張って粉を吹くような場合は、洗浄力が合っていない(洗いすぎの)合図です。
かずのすけ先生イチオシ!
美容成分「セラミド」がスゴイ。
また、スキンケア化粧品は「セラミド」という成分が配合されているものを積極的に取り入れると良いです。セラミドは、「お肌のバリア機能」を司り、肌の健康を保つ成分。皮膚の一番表層の「角層」は、水分と油分の層がミルフィーユ状に重なるラメラ構造により肌内部の水分の蒸発を防ぎ、微生物や危険な物質の外部からの侵入を拒んでいます。この層を形作る重要な成分が「細胞間脂質」と呼ばれ、これがセラミドの主成分。セラミドが不足すると細胞間脂質による肌バリアが欠損してしまい、外部刺激を受けやすく、水分が蒸発しやすい肌に。敏感肌や乾燥肌はセラミドの不足が一因と考えられており、セラミドが豊富なほど肌は強くなり、荒れにくくなるのです。また、皮膚表層の角層に含まれる成分なので、化粧品による塗布で十分な効果を発揮でき、乾燥もかなり抑制されます。さらに、セラミドには肌の負担になる要素がほぼ無く、敏感肌やアトピーなどで効果の強い成分が使えない人でも取り入れられるのも利点ですね。
数あるセラミドの中でも効果的なのが「ヒト型セラミド」で、化粧品の成分表に「セラミド3」や「セラミドEOP」のように「セラミド〜」と書いてあります。セラミドは類似成分も多く高価な成分なのでやや上級者向けですが、僕も毎日使っているので乾燥が気になる人はぜひお試しを。

かずのすけ
美容化学者。横浜国立大学大学院修了。化学で美容を解説するブログが人気で月間500万PV、Twitterフォロワー16万人超。著書は『オトナ女子のための美肌図鑑』(ワニブックス)、最新刊『美肌成分事典』(主婦の友社)ほか9冊。坂井市丸岡町出身。本名:西 一総(かずさ)
【 H P 】https://ameblo.jp/rik01194
【 SNS 】https://twitter.com/kazunosuke13
#肌の乾燥
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