特集URALA流観光 南越前町
現地で聞く“ジモト”の魅力。
「嶺北」「嶺南」にエリア分けできる福井県の境界線にあたるのが木の芽峠、栃ノ木峠、山中峠という稜線です。その境界線の北側にあたるのが南越前町で、歴史的にこの天嶮(てんけん)を越えるのはとても大変だったようです。1962年に国鉄・北陸トンネルが開通した際には、記念して新民謡『いっちょらい』が生まれたほど。
入り口にあたる南越前町の今庄地区は、古代から人の営みが多くあり、多くの人が行き来してきました。時代が経つとともに移動手段も商売のあり方も変わり、人の往来は少なくなっていきます。ですがその分、歴史や文化をそのまま残している場所も多くあります。今回、そんな歴史や文化とともに生きる方々を取材しました。特に思うのは、南越前町には多くの移住者が住んでいらっしゃるということ。南越前町の魅力を移住された方々から聞き出してみました。一度訪れてみたいと思い始めるかもしれません。
そして南越前町の海の町・河野地区では全国に類を見ない漁港があります。高齢化などが指摘される漁業の世界で、毎年のように新しく若者が働き始めている河野漁港では、漁師直送の事業も展開中です。なぜこの漁港は若返りに成功したのでしょうか。その秘訣も聞いてきました。
(月刊ウララスタイル編集部・宮田)