第二特集いとしの火鍋
この冬、しびれるような辛さに惚れ込む。
陰陽のマークのような形をした「火鍋」をご存じですか? 日本では辛い「麻辣火鍋」が有名ですが、中国では鍋料理全般を指して「火鍋」と呼んでいるそうです。なんとなく文字のイメージからも「辛そう」と想像しがちですが、そんな火鍋を特集しました。
中国料理でいうところの「辛さ」は、ただ辛いというわけではなく、薬膳に近いものだと考えてみてください。事実、火鍋には数多くの香辛料や食材がベースに使われています。今回、取材するなかで面白いと感じたのは、中国にはいわゆる老舗料理店というお店がほとんど存在していないということです。それでも時代を越えて脈々と受け継がれてきた食文化としての火鍋にも興味をかき立てられます。
ぜひ食べてほしいのが羊、ラム肉です。麻辣火鍋には間違いなくラム肉が合います! ごまだれと共にいただくラム肉は最高に美味。思い出すだけで汗がにじみ出るほどのインパクトですが、辛さの中に広がる旨味が麻辣火鍋の醍醐味です。タオル持参で挑んでみてください。
(月刊ウララ編集部・宮田)