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越前箪笥のシグネチャー、
現代、そして未来につなぐ。
型破り、という言葉。従来の型を突き破るという意味ですが、型を自分のものにしていなければ、その言葉を使うことは許されないでしょう。
福井の伝統工芸品の7番目に認定された「越前箪笥」の世界で、未来に残すシグネチャーともいえる商品を『小柳箪笥』の小柳範和さんは生み出しました。25年の経験の中で型を習得し、そして次の時代に向けて打ち破っていこうとしています。
自身の名前を冠した「OYANAGI」ブランドの家具は、顔が見える越前箪笥にしたい思いから名付けられたそうです。
いま、福井の伝統工芸品はさまざまな場所で“見える化”を進めています。イベント『RENEW』や『千年工藝祭』など、購入者と制作者をつなげる取り組みが進み、福井に移住して職人になる人もいます。『小柳箪笥』も工房を“見える化”しています。
ですが、小柳さんの箪笥には“見えない仕掛け”もたくさんあります。元々越前箪笥は金庫のように大事なものを収納していたアイテムでもあるので、古い箪笥には様々な隠し扉が。小柳さんも隠し扉のようなギミックを作るのが好きらしく、今回の「OYANAGI」にも施されているので、ぜひショールームを訪れて体験してみてくださいね。
(月刊ウララ編集部・宮田)