第二特集王の来た道。
若狭町の歴史ロマンを追体験。
若狭町の歴史を紐解くと“交通の要所”だったことがわかってきます。一度、「鯖街道」を車で走ってみるとわかるのですが、京都までの道は谷になっていて、この道でしか海側の福井から向こうの町へは行けないことがわかります。京都・滋賀側から谷を下っていくと出会うことができる、開かれた平野はまさに発展に最適だったと思われます。
そうした歴史的背景が色濃くわかるのが古墳です。100m級の古墳は全国各地にありますが、福井では若狭町で多く出土しています。それだけ重要な場所だったということなのですが、一見わかりづらい美しい前方後円墳があるので特集でチェックしてください。ちなみに古墳という文化は日本発祥です。
それともう一つ、『王の舞』も若狭町に多く見られる伝統芸能です。平安時代には存在していたとされている王の舞は、獅子舞などと一緒に全国に広がったとされていますが、獅子舞だけが残り、王の舞は廃れてしまったとも言われています。「本当にそうなのか?!」なんてロマンのあるストーリーも紹介しているのでぜひ手に取ってみてくださいね。
(月刊ウララ編集部・宮田)